カテゴリー : 本

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2006-12-08

逢坂剛『燃える蜃気楼』

ポスト @ 23:57:45 |

最初と最後以外、見せ場が無くてつまらんなぁ、と思いつつ流し読み。アマゾンの書評を読むと、シリーズの3作目なのか。当時のスペインの政治状況が良く分かるので、勉強のつもりで読むべきか。

燃える蜃気楼(amazon)

2006-01-29

野沢尚『破線のマリス』

ポスト @ 18:11:27 |

主人公遠藤瑶子を含め、不快な人物ばかり。感情移入できる登場人物はいない。ストーリーはまずまず面白いしさくさく読めるのは良いけど、これは推理小説では無いね。最後の種明かしで出てくる人物は想像出来る範囲だったから驚かないし、本来の事件は解決しないしね。でも、小説として読むならいいと思うよ。マスコミはデタラメだねぇと再確認できるしさ。

破線のマリス(Amazon)

2006-01-22

エリヤフ・ゴールドラット『ザ・ゴール』

ポスト @ 8:29:31 |

知的興奮がおこるスリリングな書。工場での生産のやり方・考え方をめぐる書だけど、もちろんビジネス全般へのヒントに繋がる。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か(Amazon)

2005-08-06

『クルーグマン教授の経済入門』(ポール・クルーグマン/山形浩生訳)

ポスト @ 22:53:57 |

経済を理解するための万人向けの必読書。ホントにわかりやすくていいね。下手に小難しくする用語を使わないのは正しい選択だね。

一般に良く無いことと思われている事が実はそんなにたいしたことでは無いんだよ、とか、インフレと失業率との関係とか、へぇ、なるほど、そうなんだ、とすっと理解できる。素晴らしい。

2005-07-27

京極夏彦『絡新婦の理』

ポスト @ 23:09:01 |

ネタバレ注意。

論理的に犯人を推理できる小説では無い。だって、手がかりはあるけど如何様にでも解釈できるんだもん。真犯人の予想はつくけどね。この書は小説として文章に身を任せつつ読むと楽だと思う。作者との知恵比べなら、第10章(新書版では、p.710)の冒頭で、読者は真犯人の予想ができるなら勝利だと思うが、論理的には無理だもん。できるのは、直感での犯人の予想。

それにしても人が死にすぎる。よく考えれば設定にも無理があるんだけど、読んでいる最中はあまり気にならなかった。とはいえ、いつものように面白し。

2005-07-15

折原一『倒錯のロンド』

ポスト @ 17:56:47 |

以下、完全にネタバレ。
ネットで調べると、この書のトリックの評価は分かれている。私は不満な方。文章もまずい。ただ、途中までは心理サスペンスの盛り上がりが良い。

本や映画のミステリーを読んだり見たりしつつ、作者(監督)はどういう構成をして読者(観客)を騙すだろうか、という視点を持ちつつトリックを私は考える。

この倒錯のロンドは、叙述トリックに慣れている人なら驚きは少ないはず。

「白鳥が盗作をした」という内容の地の文が無いため、白鳥は盗作をしていないんじゃないか、とまず想像できた。となると、山本は狂気にとりつかれていることになるな。

小説内小説はどこまでだろう、と最初の頁から考えて読み始める。結局、「第三部 倒錯の盗作 五 最後の倒錯」の章(文庫p307〜)で、プロローグ(あるいはプロローグだけは除いて、第一部)からこの章の直前までが、「白鳥が事実に基づいて書いた小説」ということが分かる。読み進める中、ここら辺で私も混乱してしまったが、後でよく考えると理解できる。けれども、作中作はトリックとはあまり関係ないな。

立花広美が殺されたあたりで、謎の3人目が殺したんじゃないか、と分かってくる。で、本の前の方のページを改めてざっとみると、永島がいるな。白鳥と永島とは違うという可能性があるな、と思う。白鳥は実は本当に小説家で盗作をしていないというトリックのようだしな。

以上のことは、おおむね当たった。もちろん、その他いろいろなトリックの可能性を考えつつ読んでいるわけだが。ただ、この書のトリックである、山本が正気から狂気に途中で変わるとか、第20回の応募要項を見て第21回の新人賞に応募するとか、山本が白鳥の「幻の女」を原稿用紙に書き写したとか、そういうことはどうでもよろし。山本の手記は事実もあるけど山本の狂気もあるので、山本の手記から何かを見抜けというのは無理。犯人の手記であっても嘘は無し、というが叙述トリックの前提だと思うが、この山本の手記は嘘がある。(作者は違うと言うかもしれないが)「『幻の女』の執筆は想像以上にはかどった」(文庫p39)という、山本の手記の文の「執筆」は嘘だろう、やっぱり。

この作品、叙述トリックが成り立っている部分もあるし、成立しているように見えて実は成り立っていない部分もある。駄作でも無いが傑作でも無い、というのが私の評価。ただ、叙述トリックが破綻しているのだから推理小説としては失敗作と言っても良い。

面白かった部分もあるけど不満なところもあるので、以上のレビュー、思わぬ長文になってしまった。

参考:推理小説の原理を詳細に考察。納得な話。
推理小説のエッセンス 第3回